欧州株軟調の流れを引き継ぎ、ダウ下落(6.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。中国株や欧州株の軟調や米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感などが意識される中で売り圧力が強まる展開となり、ダウは245ドル安の34053ドルで引けました。一時383ドル安となり、34000ドルを割り込む動きとなるなど売り圧力が強まる展開となりました。
米国債市場では、利回りが低下。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から債券に対する売りが強まる場面もありましたが、米経済の先行きに対する警戒感の強まりや米株の軟調地合いなどが意識される展開となり、安全資産としての米国債に対する買い意欲が強まりました。米10年債利回りは3.72%台前半、30年債利回りは3.81%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 株安を背景にしたポジション調整により、円堅調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。欧州債利回りの大幅低下などを眺めてユーロに対する売り圧力が強まり、ドルの下値が支えられる展開となりました。ただ、米国債利回りが低下したことを背景にドルに対する売りも強まっており、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は買い優勢の展開。米株の軟調地合いなどを背景にリスク回避的な動きが展開される中、円に対する買い意欲が強まりました。ポンド/円などは1円超の下落となるなど下値を拡大しており、円は主要通貨に対して買われる流れとなっています。現状ドル/円は141円台半ば、ユーロ/円は154円台半ば、ポンド/円は180円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。目先は方向感の見えにくい展開となっており、まずは方向感を探る状況となっています。中心線をブレイクした場合はバンドの上限まで、抑えられたら下限まで動く可能性が高いといえます。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの動きとなっています。比較的狭いレンジでの動きであり、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性はありますが、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、様子見ムードが強まっています。