昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードの中、ポジション調整の動きが強まり上値を抑えられています。朝方は原油価格の下落などを背景にインフレ懸念が後退し、リスク志向の動きが展開されましたが、買い一巡後は上値の重い展開が継続しました。ダウは70ドル安の36054ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。短期債売り、長期債買いの流れとなっています。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感の後退を受けて長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となっています。ただ、直近の利回りの低下に対する調整の動きもあり、2年債利回りなどがプラス圏に浮上する流れとなっています。現状米10年債利回りは4.11%台半ば、30年債利回りは4.21%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。大きな動きではないものの、堅調地合いが維持される流れとなっています。ECBの利下げ観測が根強く、ユーロに対する売りの流れが継続しています。そうした中でドルに対する反射的な買いが強まる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は小幅まちまちとなっています。ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円が底堅い動きとなり、クロス円も全体的には底堅い動きとなりました。しかし、欧州通貨に対する売りの流れが強まる中でユーロ/円などは上値を抑えられ、マイナス圏での推移となっています。現状ドル/円は147円台前半から半ば、ユーロ/円は158円台半ば、ポンド/円は185円台前半、豪ドル/円は96円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから買い意欲が強まり、目先はバンドの上限まで上昇しています。バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなるかどうかに注目です。直近の動きはレンジ圏での動きであり、方向感は見え見くいところとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの動きとなっています。バンド幅はそこまで縮小しているわけではありませんが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性もありそうで、バンドの下限の方向感に注意が必要です。ただ、まだ大きな動きにはなりにくく、レンジ圏での動きを維持するのではないかとみています。