昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米国のPPIが市場予想を下回ったことや小売売上高が市場予想を上回ったことなどを背景にリスク志向の動きが展開されました。ただ、前営業日が大幅上昇だった背景もあり、調整の動きも散見され上値は抑えられました。結局ダウは163ドル高の34991ドルでの引けとなりました。
米国債市場は大幅上昇となって推移しています。米PPIが市場予想を下回ったが、前営業日の大幅下落に対する修正の動きから反発する流れとなりました。足元の米経済の堅調なども意識され、債券に対する売りの流れが強まる展開となりました。現状米10年債利回りは4.53%台後半、30年債利回りは4.70%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの持ち直しを眺めてドルに対する買い戻しの動きが展開されました。米経済の堅調も意識される流れとなっています。ただ、欧州債利回りも上昇基調となったことで、ドルの上値は抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台前半でそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いで推移しています。ドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円が1円超の上昇となり、クロス円も堅調地合いとなっています。米株の上昇を背景にリスク志向の動きが意識されており、円売りの流れが継続しています。現状ドル/円は151円台前半から半ば、ユーロ/円は164円台前半、ポンド/円は187円台後半、豪ドル/円は98円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 買い優勢の流れ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から急激に持ち直してバンドの中心線を抜け、そのままバンドの上限まで上昇しています。そのままバンドブレイクからバンドウォークとなりましたが、一時的に調整の動きが意識されて下落しました。しかし、下値は堅く再度上値を拡大する流れとなっています。ただ、目先は上昇一服から横ばいでの動きとなっており、方向感の見えにくい展開です。ここから調整の動きが強まるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての動きです。トレンドそのものが上向きであり、再度バンドの上限まで上昇する可能性は高いでしょう。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくく、一時的には調整の動きが意識される可能性はありそうです。調整売りに抑えられても押し目買い優勢の流れは維持されそうです。