昨日のNY市場は米株がまちまちとなって引けました。ボウマンFRB理事らの米国の金融当局関係者がタカ派的な発言をしたことで金融引き締めの長期化に対する警戒感が強まり、リスク回避的な動きが強まりました。ただ、ハイテク銘柄には買いの流れが意識されており、NASDAQはプラス圏での引けとなりました。結局ダウは74ドル安の33433ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅上昇となって引けました。ボウマンFRB理事が複数回の利上げが必要との見解をあらためて表明したことなどを意識して金融引き締めの長期化に対する思惑から債券に対する売りの流れを強めました。米10年債利回りは10bpを超える上げとなりました。米10年債利回りは4.67%台後半で、米30年債利回りは4.78%台後半で引けました。
為替相場 - ドルインデックスは大幅上昇
為替相場はドルインデックスが大きく上昇しての推移となっています。米国債利回りが大幅上昇となる中でドルに対する買い意欲が強まっています。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が強まっており、ドルが買われやすい地合いとなっています。現状ユーロ/ドルは1.04ドル台後半で、ポンド/ドルは1.20ドル台後半で、それぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円が上値を拡大する展開となる一方、クロス円はダウの軟調地合いなどを眺めて下落しやすい流れとなっています。ドル/円は150円に迫る流れであり、介入に対する警戒感はあるものの、日米金利差の拡大に対する思惑から買われやすい展開が継続しています。現状ドル/円は149円台後半で、ユーロ/円は157円台前半で、ポンド/円は181円台前半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限とで挟まれたレンジを動いています。目先はバンドの上限を意識しての動きであり、ここをブレイクするかどうかに注目です。やや上値を抑えられる動きとなっており、中心線を目指しての下落となる可能性は十分にあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線がじり高基調となっています。トレンドそのものは上向きであり、底堅い動きが意識されやすいでしょう。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限では抑えられて調整の動きが入りやすいでしょう。目先は一時的に調整の動きが意識されるものの、下値は堅く押し目買い優勢といった動きになるのではないでしょうか。