追加利上げの可能性高まり、ダウ軟調(8.16 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。FOMC議事要旨でインフレ次第では追加利上げの可能性があるといったことが示され、タカ派的な思惑からリスク回避的な動きが強まる展開となりました。中国経済の先行きに対する不透明感も強く、上値を抑えられました。ダウは180ドル安の34765ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。FOMC議事要旨がタカ派的なものとなったことを受けて利回りが上昇基調を強める展開となりました。ただ、ここまでの上昇基調に対する調整の動きも意識されており、2年債利回りなどは上げ幅は限定的なものとなりました。米10年債利回りは4.25%台前半、30年債利回りは4.35%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、円安継続
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇を眺めて底堅い動きが展開されました。ただ、BOEの金融引き締めに対する思惑などからポンドに対する買い意欲が根強く、ポンド/ドルはプラス圏での推移となりました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。米国債利回りの上昇に伴うドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が上値を拡大しており、クロス円も下値を支えられる展開となっています。米株の軟調地合いを眺めて高値からは調整の動きが入っていますが、146円台を維持、146円台前半で推移しています。また、ユーロ/円は159円台前半、ポンド/円は186円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入りじり安基調となっています。下落の勢いは弱いものの、このまま下落基調を維持するのかどうかに注目です。バンドの中心線に届かずに持ち直す可能性も視野に入れておく必要があります。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調のため、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドの上限でのもたつきにより一時的には調整の動きが入りやすい形となっています。目先は利食い売りに上値を抑えられる可能性が高いといえますが、一方で下値は堅く、押し目買いに支えられやすい展開だといえます。