フィッチが銀行格付けの見直しに言及、ダウ大幅下落(8.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。フィッチが銀行格付けの見直しの可能性について指摘したことや中国経済の先行きに対する不透明感が嫌気され、米国の経済指標などを眺めてリスク回避的な動きが強まる展開となりました。結局ダウは361ドル安の34946ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまち。米小売売上高が予想を上回った事などを受けて10年債利回りなどが上昇したものの、2年債利回りなどは調整の動きが展開されて低下しました。米10年債利回りは4.21%台前半、30年債利回りは4.31%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 英賃金、前年同月比7.8%上昇で過去最高に
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りがまちまちとなったことで様子見ムードが強まる展開となっています。ユーロ/ドルが小幅に下落する一方、ポンド/ドルは賃金が過去最高の伸びとなったことで上昇する展開となっています。ただ、全体的には方向感の見えにくい流れとなっています。現在、ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまち。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が小幅に上昇する展開となりましたが、オセアニア通貨に対する売りが展開され、豪ドル/円などはマイナス圏での推移となっています。ただ、全体的には様子見ムードが強まる流れであり、小動きとなっています。現状ドル/円は145円台半ば、ユーロ/円は158円台半ばから後半、ポンド/円は184円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限まで下落したものの、そこで支えられて持ち直し、目先は中心線を挟んでの動きとなっています。中心線では支えられており、下値の堅さが意識される状況です。ただ、バンドの上限にも届いておらず、方向感の見えにくい展開となっています。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。バンド幅はやや広いところであり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかは不透明です。狭いレンジでの動きが継続する可能性が高く、目先は方向感を見極めながらの対応が必要です。