NY連銀総裁のハト派的な発言で、ダウ大きく反発(8.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。直近の売りの流れに対する買い戻しの動きが展開され、ダウは400ドル超の上昇となるなど上値を拡大しました。ウィリアムズNY連銀総裁のハト派的な発言なども好感され、リスク志向の動きが強まりました。ただ、米国債利回りの上昇などを背景に、ハイテク銘柄に売り圧力が強まる場面もあり、NASDAQが一時マイナス圏に転じる場面もありした。結局ダウは407ドル高の35473ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。米株の大幅上昇や、債券入札を控えて債券売りの流れが展開されました。ウィリアムズNY連銀総裁のハト派的な発言を受けて2年債利回りなどがマイナス圏に転じる場面もありましたが、10年債利回りなどの上昇を眺めてプラス圏での引けとなりました。10年債利回りは4.09%台前半、30年債利回りは4.26%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 堅調な米株を背景に、円売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買いの流れが展開されました。ただ、積極的に買い進む動きにはならず、ポンド/ドルなどはプラス圏での推移となっています。全体的には消費者物価指数を控えていることもあって様子見ムードが強まりました。ユーロ/ドルは1.10ドル台前半、ポンド/ドルは1.27ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。米株の大幅上昇を眺めて円売り圧力が強まる展開となっています。ドルインデックスの堅調などを背景に、ドル/円が上値を拡大し、ピルBOEチーフエコノミストがインフレに対する警戒感を表明したことでポンド/円は1円超の上昇となりました。結局ドル/円は142円台半ば、ユーロ/円は156円台半ばから後半、ポンド/円は182円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入ったものの、バンドの+1σで支えられて目先はじり高基調となっています。+1σを意識しての動きで、方向感の見えにくい流れとなっています。ここからバンドの+2σまで上昇するのか、中心線まで下落するのかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇、下限が横ばいといった動きになっています。下限の動きに注目ですが、バンド幅もそれなりに拡大しているため、下限は上昇基調となる可能性が高いといえます。