リセッションに対する警戒感後退で、ダウ小じっかり(8.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは、朝方は調整の動きなどを背景に上値を抑えられる場面もありましたが、リセッションに対する警戒感や米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退する中で買いの流れが展開され、引けにかけて上昇しプラス圏での引けました。企業決算の好調も好感されました。一方、米国債利回りの上昇を眺めてハイテク銘柄が売られており、NASDAQはマイナス圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国債の発行増加に対する思惑が意識される中で需給緩和観測が強まり債券は売り圧力が強まりました。ただ、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退する中で利回りの上値は抑えられました。米10年債利回りは4.02%台後半、30年債利回りは4.09%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米債券利回りの上昇で、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感は後退しているものの、米国債利回りの上昇を眺めてドルに対する買い意欲が強まる流れとなっています。ただ、JOLTS求人件数やISM製造業景況指数などが市場予想を下回ったことなどを受けてドルの上値が抑えられる場面もありました。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円が堅調地合いとなっており、ユーロ/円やポンド/円もしっかりとした動きが展開されています。しかし、オセアニア通貨に対する調整の動きが展開される中で豪ドル/円などはマイナス圏での推移となっています。全体的にはダウの堅調などが円売りの流れを意識させる局面となっています。現状ドル/円は143円台前半から半ば、ユーロ/円は1547円台半ば、ポンド/円は183円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を目指す動きから調整の動きが入り、目先はバンドの中心線まで下落する展開となっています。大きな動きにはなっていないものの、上値の重さが意識される展開となっています。ここからバンドの中心線で支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅が急速に縮小しており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きが意識されるところではありますが、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。