好調な米企業決算を背景に、ダウ続伸(7.31 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。調整の動きに上値を抑えられる場面もありましたが、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感の後退が意識される展開が継続しており、リスク志向の動きが強まる中、企業決算の好調なども好感される流れとなりました。週末の雇用統計を控えていることもあり、大きな動きにはならなかったものの、ダウは100ドル高の35559ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。米雇用統計を週末に控える中で大きな動きにはなりませんでしたが、ポジション調整の動きが展開される中で債券に対する売りの流れが強まりました。ただ、月末要因もあって長期債に対する買いも散見され、30年債利回りは上値を抑えられました。米10年債利回りは3.96%台後半、30年債利回りは4.01%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 材料不足の中、円の独歩安継続
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米短期債利回りの堅調地合いなどを眺めて底堅い動きとなっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、週末の雇用統計に向けて様子見ムードが強まっています。ユーロ/ドルは1.10ドルを割り込み1.09ドル台後半に、ポンド/ドルは1.28ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。ドルインデックスの堅調などを背景にドル/円が上昇しており、クロス円も米株高などを眺めて買い優勢の展開となっています。特にオセアニア通貨に対する買い意欲が強まっており、豪ドル/円やNZドル/円は2円弱の上昇となっています。ドル/円も1円超の上昇となっています。現状ドル/円は142円台前半、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は182円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっています。狭いレンジでの動きであり、方向感の見えにくい流れとなっています。バンドの中心線を上抜けての動きで、やや底堅い動きとなっていますが、様子見ムードが意識される局面となっています。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。バンド幅も比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きになってもおかしくないところであり、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先はバンドの中心線を意識しての小動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要です。