メタの決算こなし、利食い売りに抑えられ米株下落(7.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。朝方はメタの決算を眺めてハイテク銘柄に買いが入り、ダウも買い意欲が強まる場面がありましたが、買い一巡後はここまでの上昇に対する利食い売りなどが展開されて売り圧力が強まり、下値を拡大しました。ダウは237ドル安の35282ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇。米経済指標の好調などを受けて債券売り圧力が強まる展開となりました。米国債市場は長期債利回りを中心に上げ幅を拡大、10年債利回りや30年債利回りが10bpを超える上げ幅となり、30年債利回りが4%を回復しました。結局米10年債利回りは3.99%台後半、30年債利回りが4.03%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 日銀の上限0.5%超え容認案で、円買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが大きく上昇。米国債利回りの大幅上昇やECB理事会のタカ派的な思惑の後退を受けてのユーロ売りが展開され、ドルに対する買い意欲が強まりました。ユーロ/ドルは1.10ドルを割り込んでの動きとなり1.09ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.28ドルを割り込んでの動きとり1.27ドル後半でそれぞれ推移しています。
円は買い優勢。『日銀がYCCの修正案を議論へ、上限0.5%超え容認案』といった報道が流れたことで円に対する買い意欲が強まる展開となり、ドル/円は140円を割り込んでいます。クロス円も下げ幅を拡大し、ユーロ/円やポンド/円は2円超の下落となっています。結局ドル/円は139円台半ば、ユーロ/円は153円台前半、ポンド/円は178円台半ばで推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークするも、目先はそこから買い戻され、下げ幅を縮小する展開となっています。ここからさらに上昇基調を維持してバンドの中心線まで上昇することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンド幅が拡大基調となっています。バンド幅はかなり拡大しており、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面となっています。目先は一時的に持ち直す動きで、上昇基調が継続する可能性があります。ただ、上値は重さは意識されやすく、バンドの中心線まで戻してもそこでは抑えられて下落といった動きも視野に入れておく必要があります。