FOMCを無難にこなし、大きな動きとはならず(7.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの推移。パウエルFRB議長が9月利上げはデータ次第などと話したことで次回のFOMCでの金利据え置きに対する思惑が意識され、リスク志向の動きが強まりました。ただ、ハイテク銘柄に対する売り圧力が根強く、NASDAQは下げ幅を縮小したもののマイナス圏での引けとなりました。ダウは堅調地合いとなり、82ドル高の35520ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。FOMCを受けて短期債を中心に買いの流れが展開されたものの、30年債利回りはプラス圏での引けとなりました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退したものの、市場には織り込み済みといった見方もあり、債券は積極的には買い進まれませんでした。米10年債利回りは3.86%台半ば、30年債利回りは3.93%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – FRB、0.25%の利上げ決定
為替相場では、ドルインデックスが続落。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退する中、米国債市場で短期債利回りを中心に低下したことなどが意識され、ドルの上値が抑えられました。ユーロ/ドルは1.10ドル台後半、ポンド/ドルは1.29ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は買い優勢の流れ。ドルインデックスの下落を背景にドル/円が上値を抑えられており、クロス円もつれ安となっています。円売りに対する調整の動きが展開される中、主要通貨に対して円は買われる地合いとなりました。現状ドル/円は140円台前半、ユーロ/円は155円台半ば、ポンド/円は181円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値抑えられる
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から一気に下落して下限をブレイクする展開となりましたが、そこからは持ち直し、バンドの中心線まで上昇する展開となりました。しかし、バンドの中心線で抑えられており、目先は上値の重い展開となっています。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり安となっています。やや上値の重さが意識される形で、しかも目先はバンドの中心線で抑えられていることを考えると、流れとしては戻り売り優勢の局面だといえるため、バンドの下限まで下落する可能性が高いといえます。