FOMCを控え、ポジション調整の動きが強まる(7.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸して引けました。米企業決算に対する期待感や金融政策に対する思惑などから買い意欲が維持される展開となっています。ただ、FOMCを控えてポジション調整の動きもあり、上値は抑えられました。ダウは26ドル高の35438ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りはまちまち。FOMCを控えて様子見ムードが強まる中、調整の動きによりやや債券に対する買い戻しの動きが強まりました。ただ、米5年債入札が低調となったことで、長期債利回りはプラス圏での引けとなりました。米10年債利回りは3.88%台半ば、30年債利回りは3.92%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 為替相場も様子見ムード強まる
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米短期債利回りが低下する中で、ややドルの上値が抑えられました。ただ、FOMCを控えていることもあり、方向感の見えにくい展開となりました。ユーロ/ドルは1.10ドル台半ば、ポンド/ドルは1.29ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドル/円が上値を抑えられ、ユーロ/円もマイナス圏での推移となっていますが、ポンド/円などは上昇しており、全体的には方向感の見えにくい展開となっています。ポジション調整の動きが展開される中でドル/円は141円を割り込み、140円台後半での推移となっています。また、ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は181円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から中心線を意識しての動きとなりましたが、中心線で抑えられて下落し、再度バンドの下限を目指す動きとなっています。上値の重い展開となっており、下限まで下落する可能性は十分にあります。
現状、バンドの上下限中心線が下落する動きとなっています。トレンドそのものが下向きであり、戻り売り優勢の流れとなっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの下限では押し目買いに支えられやすい状況だといえます。