FOMCでの利上げ期待から、米国債利回り上昇(7.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。米企業決算に対する期待感が高まる中でリスク志向の動きが展開されました。また、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退していることも米株の下値を支える要因となりました。ダウの終値は183ドル高の35411ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。FOMCを控えて様子見未ムードが強まる場面もありましたが、米株の上昇や今回のFOMCでは25bpの利上げが予想されていることなどを受けて短期債利回りを中心に上昇する流れとなりました。米2年債入札の低調も利回りの上昇基調を強めました。米10年債利回りは3.87%台前半、30年債利回りは3.92%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 各国金利差をにらんだポジション調整
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲を強める展開となっています。また、ECBの利上げ観測の後退がユーロ売りを後押しし、ドルの下値を支える展開となりました。ただ、FOMCを控えて米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退していることもあり、上値は抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.10ドル台半ば、ポンド/ドルは1.28ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合い。NZドル/円などは上昇したものの、調整の動きなどを背景にドル/円がマイナス圏での推移となっており、クロス円も全般的には下落する展開となっています。ユーロ/円は1円超の下落となるなど、下値を拡大しています。ただ、リスク志向の動きが展開される中で下げ幅は限定的となりました。現状ドル/円は141円台半ば、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は181円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調が継続して上限を目指す動きとなっていましたが、上限に届かずにやや上値の重い展開となっています。大きな動きにはなっていないものの、ここからバンドの中心線を目指す動きとなるのかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり高となっており、トレンドそのものは上昇基調となっています。上昇の勢い事態は強いものではありませんが、下値の堅さは意識されやすい状況です。目先は一時的に下落していますが、押し目買い優勢の局面と言えます。