FOMCを控え、様子見ムードの中、米株一進一退(7.21 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退する流れが継続しており、リスク回避的な展開されてダウは一時115ドル高まで上昇する展開となりました。ただ、買い一巡後はここまでの上昇に対する調整の動きが入り上げ幅を縮小しました。また、決算に対する警戒感からハイテク銘柄に売りが強まり、NASDAQがマイナス圏での引けとなりました。結局ダウは2ドル高の35227ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。大きな動きにはならなかったものの、ポジション調整の動きが展開されました。来週にFOMCを控えていることもあり、様子見ムードが強まる流れとなっています。米10年債利回りは3.83%台半ば、30年債利回りは3.89%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 日銀金融政策の弱さ浮き彫りに、円売られる
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。大きな動きにはならなかったものの、ECBの利上げ観測の後退や豪ドルに対する売りの流れの強まりなどを背景に、ドルの下値が支えられました。ただ、市場全体に様子見ムードが強まる中でドルも方向感の見えにくい展開となりました。ユーロ/ドルは1.11ドル台前半、ポンド/ドルは1.28ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は軟調地合い。日銀が来週の金融政策決定会合でYCC修正を見送る方針といった観測報道を受けて円売りの流れが強まる展開となりました。買い一巡後は調整の動きが入る場面もありましたが、ダウの堅調地合いなどを眺めて円に対する買い戻しの動きは強まりませんでした。結局ドル/円は141円台半ばから後半、ユーロ/円は157円台半ばから後半、ポンド/円は182円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれた狭いレンジを動いており、小動きとなっています。目先はじり安基調が一服して持ち直しており、このまま上昇基調を強めてバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。バンド幅も比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性もあるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先は底堅い動きとなっており、バンドの上限まで上昇する可能性があるだけに、仮に上昇した場合は上限をブレイクするかどうかがポイントとなるでしょう。