米企業決算に対する期待感から、ダウ上昇(7.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米企業決算に対する期待感などから買いの流れが継続する展開となりました。ただ、新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで米国の金融引き締めの長期化に対する思惑が強まり上値が抑えられました。また、米国債利回りの上昇やテスラの決算などが嫌気されてハイテク銘柄に売りが入り、NASDAQはマイナス圏での引けとなりました。ダウは163ドル高の35225ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことやダウの上昇などを背景に、米国債に対する売り圧力が強まる展開となりました。10年債利回りは10bpを超える上げ幅となり、全体的に上値を拡大しました。米10年債利回りが3.85%台前半、30年債利回りが3.90%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ポジション調整の流れ根強く、クロス円軟調地合い
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米国債利回りの大幅上昇などを背景に、ドルは主要通貨に対して買われる流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.11ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.28ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円はしっかりとした動きとなり、140円を回復する動きとなっています。ただ、ユーロやポンドに対する売り圧力が強まっており、ユーロ/円などはマイナス圏での推移となっています。全体的にはまちまちの動きであり、方向感の見えにくい流れとなっています。現状ドル/円は140円台前半、ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は180円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。ここで支えられるかどうかが今後の展開を占う上でも重要です。形としては支えられて再度バンドの上限を目指す展開となりやすい局面だといえます。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっており、バンド幅が縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されて来ています。ただ、まだ縮小の余地は大きく、しばらくはレンジ圏での動きが意識されやすい局面となっています。バンドの中心線で支えられて持ち直す動きとなる可能性が高いといえますが、上値の重さがその後の展開を左右する状況だといえます。