英国債利回りが大幅に低下、米国債も買い優勢(7.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸。米企業決算に対する期待感や米国の金融引き締めの長期化観測が後退していることなどを背景にリスク志向の動きが展開され、株価を押し上げました。ダウは109ドル高の35061ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引け。2年債利回りなどは小幅に上昇しましたが、長期債利回りは低下しての引けとなりました。英国債利回りが大幅に低下する中、米国債に対しても買い戻しの動きが波及しました。また、米経済の先行きに対する期待感なども長期債利回りの上値を抑えました。米10年債利回りは3.74%台後半、30年債利回りは3.83%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 英CPIの鈍化で、ポンド軟調
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米国債利回りは上値の重い展開となりましたが、消費者物価指数が市場予想を下回ったことなどを背景にポンドが売られており、ドルの下値を支えました。現状ユーロ/ドルは1.12ドル台前半、ポンド/ドルは1.29ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円はしっかりとした動きとなり、一時140円目前まで上昇しました。また、クロス円もドル/円の堅調を眺めてしっかりとした動きとなりましたが、ポンドに対する売り圧力が強まる中でポンド/円はマイナス圏での推移となりました。現状ドル/円は139円台半ばから後半、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は180円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっています。目先は狭いレンジでの動きで方向感の見えにくい流れとなっています。様子見ムードが強まる状況であり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。
現状、バンドの上限が下落、下限がじり高といった動きになっています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。まだ縮小の余地はありそうですが、動き出したら大きくなる可能性も高まっています。バンドの+2σもしくは-2σに到達した場合には注意が必要です。