米企業の好決算をうけ、ダウ大きく上昇(7.18 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸して引けました。モルガンスタンレーなどの決算が好調となったことや足元の米経済の堅調、米国のインフレに対する警戒感が後退したことなどを背景にリスク志向の動きが展開されました。結局ダウは366ドル高の34951ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの展開。短期債利回りが上昇する一方で10年債利回りなどが低下しての引けとなっています。米小売売上高が市場予想を下回ったことなどを背景に、利上げの長期化観測が後退し、債券に対する買いが展開されました。一方で米株の上昇などを背景に短期債利回りが上昇しました。終値は10年債利回りが3.78%台半ば、30年債利回りが3.89%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – ECBの利上げ観測後退で、円堅調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米短期債利回りが上昇に転じたことでドルに対する買いが展開されました。また、ECBの利上げ観測がやや後退しており、ユーロ/ドルの上値が抑えられたことでドルの下値が支えられました。ただ、大きな動きにはなっておらず、ユーロ/ドルは1.12ドル台前半、ポンド/ドルは1.30ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドル/円はドルインデックスの堅調や米株の上昇などを背景に底堅い動きとなりましたが、ポンド/円などが下落しており、全体的には方向感の見えにくい流れとなっています。植田日銀総裁が『持続的・安定的な2%のインフレ達成にはまだ距離がある』と発言したことも円買いの流れを後押ししました。現状ドル/円は138円台後半、ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は180円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線を目指しての動きとなっています。大きな動きにはなっていませんが、上値の重い流れが継続しており、中心線まで下落する可能性は高い状況だといえます。そこで支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きになっています。しっかりとした動きが展開されやすく、バンドの中心線では支えられる可能性が高い状況だといえます。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、大きな動きにはなりにくい局面だといえます。目先はバンドの中心線で支えられてバンドの上限まで上昇といった動きになる可能性が高いといえます。