好調なNY連銀製造業景気指数を背景に、ダウはプラス圏(7.17 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。中国の経済指標が市場予想に届かず、中国株が軟調地合いとなり、それを眺めて欧州株も下落する展開となり警戒感が強まりましたが、NY連銀製造業景気指数が市場予想を上回ってプラス圏となったことが好感され、リスク志向の動きが強まりました。ダウは76ドル高の34585ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまち。短期債を中心に買われやすい地合いとなりましたが、30年債利回りは小幅に上昇しての引けとなっています。米株は上昇しましたが、インフレに対する警戒感の後退などを受けて債券に対する買い戻しの動きが展開されました。米10年債利回りは3.80%台半ば、30年債利回りは3.92%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 調整の動き根強く、まちまちでの展開
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。前営業日終値を挟んでの動きであり、大きな動きにはなっていませんが、ドルの先安観が意識される中で上値の重い展開となりました。ユーロ/ドルは1.12ドル台半ば、ポンド/ドルは1.30ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドル/円はドルインデックスの上値の重い展開を眺めて小幅に下落する展開となっています。また、オセアニア通貨がやや売られる展開となり下げ幅を拡大しています。ユーロ/円は小幅に上昇していますが、全体的にはやや円に対する買い戻しの動きが展開されています。現状ドル/円は138円台半ばから後半、ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は181円台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークする展開から調整の動きが入り下落、目先はバンドの中心線を割り込む動きとなっています。積極的に売り込む流れにはなっておらず、目先はじり高基調となってバンドの中心線を意識しての動きとなっています。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地があり、大きな動きにはなりにくい局面だといえます。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、まだバンドの中心線を意識しての動きが継続しやすい状況となっています。