ダウは好決算を背景に底堅い展開(7.14 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは好決算などを背景にした買いの動きが展開される中で100ドル超の上昇となりました。一方、米国債利回りの上昇などを受けてNASDAQが調整売り圧力に上値を抑えられる展開となりました。全体的にはやや上値の重さが意識されており、ダウも一部の銘柄以外では伸びを欠きました。結局ダウは113ドル高の34509ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅に上昇。短期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、2年債利回りは10bp超の上昇となりました。債券に対する調整売り圧力が強まる展開であり、利回りは大幅に持ち直しました。終値は米10年債利回りが3.83%台前半、30年債利回りが3.92%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 期待インフレ率の上昇を背景に、ドルやや持ち直す
為替相場では、ドルインデックスが持ち直し基調。米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い戻しの動きが展開されました。ミシガン大学の消費者信頼感指数や期待インフレ率などが市場予想を上回ったことが意識される展開となりました。ただ、金融政策の先行きに対する思惑などからドル買いの流れが修正される展開となり、ドルインデックスは上値を抑えられました。結局ユーロ/ドルは1.12ドル台前半、ポンド/ドルは1.30ドル台後半でそれぞれ引けました。
円はまちまち。ドル/円が買い戻しの動きを受けて上昇したことでクロス円の下値が支えられる展開となりましたが、戻り売り圧力が強まり上げ幅を縮小しました。豪ドル/円などはマイナス圏での引けとなっており、円に対する買い戻しの動きが根強い局面となりました。ドル/円は一時139円台を回復する場面もありましたが、138円台後半での引けとなり、ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は181円台半ばでそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で支えられて持ち直す動きとなっていたが、バンドの上限には届かずに目先はじり安基調となっています。バンドの上限と中心線で挟まれた狭いレンジでの動きとなっており、様子見ムードが強まってます。目先はじり安基調であり、バンドの中心線で支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり高となっています。トレンドそのものはやや上向きであり、下値の堅さが意識されやすい状況となっています。目先はバンドの中心線を目指しての動きですが、中心線では支えられる可能性が高い展開だといえます。そこから再度バンドの上限を目指す動きとなるかどうかに注目です。