米PPIも市場予想を下回り、買い安心感高まりダウ上昇(7.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。12日の米消費者物価指数、昨日の米生産者物価指数が市場予想を下回ったことでインフレに対する警戒感が後退し、リスク志向の動きが展開されました。利上げが最終局面を迎えているといった思惑から、買い安心感が広がる状況となっています。ただ、ポジション調整の動きが見られたことで日中は上値を抑えられ、ダウは47ドル高の34395ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅に続落。米消費者物価指数に加えて生産者物価指数も市場予想を下回ったことなどを背景に、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退し、債券に対する買い戻しの動きが強まりました。短期債利回りを中心に下げ幅を拡大しており、2年債利回りは10bp超の下落となっています。米10年債利回りは3.76%台前半から半ば、30年債利回りは3.90%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドルインデックスは大幅続落
為替相場では、ドルインデックスが大幅下落。米国債利回りの大幅低下を眺めてドル売り圧力が維持される格好となっています。ドルインデックスは100を割り込んでの推移となっています。ドルは主要通貨に対して売られる格好となっており、ユーロ/ドルは1.12ドル台前半、ポンド/ドルは1.31ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドル/円が軟調地合いとなる一方、クロス円は上昇しています。リスク志向の動きが展開され、円売りの流れが強まりました。ただ、ドルの先安観が強まる中でドル/円は一時138円台を割り込むなど、売り圧力が強まる展開となっています。現状ドル/円は138円台前半、ユーロ/円は155円台前半、ポンド/円は181円台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから調整の動きが入ったものの、上値の重い展開となってじり安基調となりました。しかし、目先は下げ渋りから持ち直す動きとなっています。大きな動きにはなっていないものの、じり高基調となってバンドの中心線を目指す形となっています。
現状、バンドの上限が下落、下限がじり安といった動きとなっています。トレンドそのものは下向きであり、戻り売り優勢の局面となっています。バンドの中心線まで押し戻してもそこで抑えられてバンドの下限まで下落する可能性が高い状況だといえます。