ポジション調整の動きにより、ダウ反発(7.10 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。直近の下落に対する買い戻しの動きが展開される中、ダウは209ドル高の33944ドルで引けました。朝方はハイテク銘柄に対する売りの流れが強まり、NASDAQがマイナス圏での推移となりましたが、引けにかけてダウが上値を拡大したことを背景にプラス圏に浮上しました。
米国債市場では、利回りが低下。短期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開で、米消費者物価指数の発表を控えて調整の動きが強まりました。米10年債利回りは3.99%台半ば、30年債利回りは4.03%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドルインデックス続落、ドル/円は141円台に
為替相場では、ドルインデックスが続落。米国債利回りの低下などを眺めてドル売りの流れが展開されており、ドルインデックスは102を割り込んでの推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.10ドルを回復、ポンド/ドルは1.28ドル台半ばでの推移となっています。
円は上昇。ドルインデックスの軟調地合いなどを眺めてドル/円が下値を拡大する展開となっています。ドル/円の軟調地合いを眺めてクロス円も全般的に売られる地合いとなりました。ドル/円は141円台前半から中盤、ユーロ/円は155円台半ば、ポンド/円は181円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから下げ渋る展開となり、目先は横ばいでの動きとなっています。方向感の見えにくい流れとなっており、狭いレンジでの動きが継続する可能性が高まっています。
現状、バンドの上限が下落し下限が小幅持ち直しといった展開となっています。バンド幅は縮小傾向で市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、バンド幅は縮小の余地があり、大きな動きにはなりにくい状況だといえます。目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっていますが、この流れを継続して狭いレンジでの動きになる可能性が高いといえます。