非農業部門雇用者数悪化で、ダウ続落(7.7 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が続落して引けました。雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を下回る一方、平均賃金が予想を上回ったことを受け、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が根強く残る流れとなり、ダウは187ドル安の33734ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感から長期債利回りは上昇基調。ただ、短期債利回りは調整の動きが展開されており、低下しての引けとなりました。米10年債利回りは4.06%台、30年債利回りは4.04%台での引けとなりました。
為替相場 – ドルインデックスが下落、円堅調
為替相場では、ドルインデックスが大幅下落。米短期債利回りの低下などを背景に、ドル売り圧力が強まる展開となりました。米雇用統計を受けてドルが下げ幅を拡大する展開となっています。ユーロ/ドルは1.09ドル台を回復、ポンド/ドルは1.28ドル台中盤まで上昇しました。
円は大幅上昇。ドルインデックスが大幅下落となっており、ドル/円が2円弱の下落と下げ幅を拡大しました。米株が下げ幅を拡大したことでリスク回避的な動きが展開され、円買い圧力が強まりました。クロス円も上値を抑えられており、円は主要通貨に対して買われやすい地合いとなりました。ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は182円台半ばでそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから横ばいでの推移となっています。調整の動きが入りやすい形から上値を抑えられており、売られやすい地合いとなっています。そろそろバンドの中心線が迫ってきている状況で、そこで抑えられて下落といった動きになる可能性が高いといえます。
現状、バンドの上限が下落し下限が小幅持ち直しといった展開となっています。バンド幅は縮小傾向で市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきている状況です。ただ、縮小の余地が大きく、さらにバンドの中心線を意識しての動きとなっているため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面だといえます。上値の重さが意識されやすい形であり、さらに下値を拡大する可能性が高い状況だといえます。