米利上げ観測が強まり、ダウ軟調地合いに(7.5 NY時間)
昨日のNY市場は軟調地合いでの引けとなりました。FOMC議事要旨では消費者支出の想定以上の強さが指摘される一方、コアインフレの持続的な鈍化がみられないとしており、6月のFOMCにおいて数人の当局者が利上げを支持したことなどが明らかになり、7月の利上げ観測が強まる流れとなりました。リスク回避的な動きが展開され、ダウは129ドル安の34289ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。FOMC議事要旨の公表を受けて利上げに対する思惑が強まり、債券に対する売りの流れが展開されました。米10年債利回りは3.93%台前半から半ば、30年債利回りは3.92%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – FOMC議事要旨の公表を受け、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。FOMC議事要旨の公表を受けての米国利上げ観測の高まりから、ドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。現状、ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円が下値の堅い動きとなり、クロス円の下値を支える格好となっています。ただ、米株の軟調地合いを背景に円に対する買い意欲が強まっており、クロス円は小幅まちまちでの推移となっています。ドル/円は144円台半ば、ユーロ/円は156円台後半、ポンド/円は183円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直して一時上限に到達するものの、そこでは抑えられる格好となっています。目先は上値の重さが意識される一方、下値も堅く横ばいでの推移となっています。方向感の見えにくい形であり、様子見ムードが強まっています。
現状、バンドの上限がじり高、下限が上昇となっています。まだトレンドとしては上向きですが、上限の方向感には注意が必要です。バンド幅はかなり拡大しているので、ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動く展開ですが、目先は下値の堅さが意識されており、バンドの上限まで上昇といった動きになる可能性は十分にあるといえます。