ISM製造業景況指数が市場予想を下回るも、ダウ底堅い(7.3 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に上昇して引けました。米独立記念日の前営業日で短縮取引となる中、方向感の見えにくい流れとなりました。ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことでリスク回避的な動きが展開される場面もありましたが、ゴールドマンサックスが増配を発表したことなどを背景に買い支えられ、ダウは10ドル高の34418ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米独立記念日の前営業日で短縮取引となる中、やや債券売りが展開されました。ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったものの、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感は根強く、また底堅い米株の展開などを背景に利回りはしっかりとした動きが展開されました。米10年債利回りは3.85%台半ば、30年債利回りは3.86%台前半から半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。株式市場などが短縮取引となる中で方向感の見えにくい流れとなりましたが、米国債利回りの上昇などを背景にドルの下値が支えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは2.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。日米金利差の拡大に対する思惑を背景にドル/円が上昇したことで、クロス円も堅調地合いとなっています。リスク志向の動きが展開いされる中で円に対する売り圧力がくすぶる流れが継続しています。現状ドル/円は144円台半ばから後半、ユーロ/円は157円台後半、ポンド/円は183円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、バンドの中心線を抜けて上値を拡大したものの、上限には届かずに目先は上値を抑えられています。バンドの中心線を目指す動きであり、中心線で支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限が横ばいとなっています。バンド幅は緩やかに縮小していますが、バンド幅は比較的広い状況であり、目先は方向感の見えにくい展開となりやすい状況だといえます。バンドの中心線を挟んでの動きが展開される可能性もあり、まずは方向感を見極める必要があります。