米経済指標堅調を背景に、ダウ上昇(6.30 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ミシガン大学消費者態度指数確報値が市場予想を上回ったことで足元の米経済の堅調が示されたことやPCEコア指数が予想を下回ったことでインフレに対する警戒感が後退したことなどを背景に、リスク志向の動きが強まる展開となりました。ダウは285ドル高の34407ドルでの引けとなりました。また、S&P500指数が半年で16%の上昇となり、2019年以来の大幅上昇となっています。また、NASDAQ100指数は半年で39%の上昇となり過去最高の上げ幅となりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。2年債利回りなどの短期債利回りは株価の上昇や金融引き締めの長期化に対する警戒感などから上昇する流れとなりましたが、長期債利回りはインフレ懸念が後退したことで上値を抑えられました。米10年債利回りは3.83%台半ば、30年債利回りは3.86%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米株堅調もドル/円下落で、クロス円も上値重たい
為替相場では、ドルインデックスが下落。インフレ懸念が和らいだことでドルに対する売り圧力が強まりました。ユーロやポンドに対する買い戻しの動きも展開されており、ドルインデックスは103を割り込んでの引けとなっています。ユーロ/ドルは1.09ドル台を回復、ポンド/ドルは1.27ドル台を回復してそれぞれ引けました。
円はまちまちでの引け。全体的には米株高などを背景に円が売られやすい地合いとなりましたが、ドルインデックスの下落を眺めてドル/円が上値を抑えられる展開となりました。引けにかけてはドル/円の軟調地合いを眺めてクロス円も上げ幅を縮小する流れとなっています。ドル/円は144円台前半、ユーロ/円は157円台半ば、ポンド/円は183円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し基調となっています。大きな動きにはなっていないもののじり高基調が継続しており、底堅い動きが展開されています。このままバンドの中心線まで上昇することが出来るかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が下落する動きとなっているため、トレンドそのものが下向きです。目先は押し戻す動きとなっていますが、バンドの中心線では抑えられそうで、再度バンドの下限まで下落する可能性が高い展開だといえます。