米国債利回りの低下が好感され、NASDAQ上昇(6.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米中対立に対する警戒感や調整の動きが意識されてダウが軟調地合いとなる一方、米国債利回りの低下が好感され、ハイテク銘柄に対する買いが展開されNASDAQが上昇しました。結局ダウは74ドル安の33852ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。米7年債入札が好調となったことやダウの軟調地合いなどを眺めた債券買いの動きが展開されて、上値を抑えられました。米10年債利回りは3.71%台前半、30年債利回りは3.80%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – クロス円、ポジション調整で下落
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下しての引けとなりましたが、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感などが意識される中でドルに対する買い意欲が強まりました。また、ユーロやポンドなどに対する調整の動きが展開されたことでドルインデックスの下値が支えられました。ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.26%台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドル/円がプラス圏での推移となりましたが、クロス円は軒並み軟調地合いで、ポンド/円などは1円超の下落となっています。ダウの軟調地合いなどを眺めて円に対する買い戻しの動きが展開されました。現状ドル/円は144円台半ば、ユーロ/円は157円台半ば、ポンド/円は182.60円前後をで推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、中心線まで下落したものの、そこで支えられて持ち直す動きとなっています。再度バンドの上限を意識しての動きとなっており、バンドの上限をブレイクするのか、それとも再度そこで支えられるのかに注目です。
現状、バンドの上限がじり高、下限が上昇といった動きとなっています。バンドの上下限中心線が上昇する形であり、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限では抑えられやすい展開だといえます。