米国株式市場は上昇しての引け(06.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。米耐久財受注や新築住宅販売件数、消費者信頼感指数などの米国の経済指標が市場予想を上回ったことなどを眺めてリスク志向の動きが展開されました。ダウは212ドル高の33926ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。2年債利回りはマイナス圏での動きとなる場面もありましたが、リスク志向の動きが展開される中で債券に対する売りの流れが強まりました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑も意識されており、利回りの上値を拡大しました。米10年債利回りは3.76%台半ば、30年債利回りは3.84%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米経済指標好調を背景に、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは上昇したものの、早期の利上げに対する思惑などからユーロに対する買い意欲が強まっており、ドルの上値は抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は売られやすい流れとなっています。リスク志向の動きが強まる中で円売り圧力が強まっており、対主要通貨に対して独歩安となっており、下値を拡大しています。ドル/円は144円を突破しての動きとなっており、ユーロ/円やポンド/円は1円超の上昇となっています。現状ドル/円は144円台前半、ユーロ/円は157円台後半、ポンド/円は183円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、方向感の見えにくい流れとなっています。ただ、バンドの中心線で支えられており、下値の堅い動きとなっています。このまま上昇基調を継続してバンドの上限まで上昇することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっており、方向感の見えにくい形となっています。レンジ圏での動きが展開されやすい状況です。目先は様子見ムードが維持されそうです。バンド幅は比較的縮小しており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。