様子見ムードの中、まちまちでの展開(6.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。ダウは朝方は調整の買い戻しなどに支えられる場面もありましたが、アジア株の軟調地合いや金融引き締めの長期化に対する警戒感が根強く残っていることなどを受け、ハイテク銘柄を中心に売りの流れが展開されました。結局ダウは12ドル安の33714ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまち。金融引き締めの長期化に対する警戒感などから2年債利回りがしっかりとした動きとなる一方、10年債利回りが株安などを眺めて低下する動きとなりました。ただ、全体的には様子見ムードの展開となっています。米10年債利回りは3.72%台前半、30年債利回りは3.81%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 方向感弱く、調整の動きに
為替相場では、ドルインデックスが下落。大きな動きにはなっていないものの調整の動きが展開されて軟調地合いとなっています。ユーロに対する買い戻しの動きが意識されて1.09ドル台を回復していますが、ポンド/ドルなどは小幅に下落する流れとなっています。全体的に方向感の見えにくい流れとなりました。ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ引けました。
円は小幅まちまちでの推移。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円がマイナス圏での推移となっており、ユーロ/円なども下落しての動きとなっています。ただ、全体的に小動きであり、様子見ムードが強まっています。ドル/円は143円台半ば、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は182円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、目先はバンドの中心線を目指しての動きとなっています。ただ、中心線には届いておらず、底堅い動きが展開されています。ここから再度バンドの上限まで上昇することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった形でバンド幅が縮小しています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されて行くものと思われますが、現状では縮小の余地があるため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところだといえます。目先は小動きであり、しばらくはこういった動きが続く可能性があります。