米国リセッション入りへの懸念強まり、ダウ下落(6.23 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が下落して引けました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感やサービス業PMIなどが予想以上に悪化したことなどを背景に、リセッションに対する懸念が強まり、売り圧力が強まる展開となりました。結局ダウは219ドル安の33727ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。金融引き締めの長期化に対する警戒感は根強いものの、米国のリセッション入りに対する懸念や株安を受けてリスク回避的な動きが意識されたことなどを背景に、安全資産としての米国債に対する買いが強まり、利回りが低下しました。米10年債利回りは3.73%台半ば、30年債利回りは3.81%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ユーロに対する調整売り強まり、ユーロ/円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下したものの、金融引き締めの長期化に対する思惑や欧州経済への警戒感からユーロに対する調整売りが展開されてことなどを背景に、ドル買い優勢の流れが強まりました。ユーロ/ドルは1.09ドルを割り込み、1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ引けました。
円はまちまち。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円はしっかりとした動きが展開される一方、ユーロに対する売りの流れが展開され、ユーロ/円はマイナス圏での引けとなりました。ただ、金利差の拡大に対する思惑から、円に対する売り圧力がくすぶる流れとなり、ユーロ/円も下げ幅は縮小しての引けとなりました。ドル/円は143円台半ばから後半で、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は182円台半ばから後半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなるも、目先は調整の動きが入っています。じり安基調ではあるものの、下値の堅さも意識されて下げ渋っています。バンドの中心線を目指す動きですが、大きな動きにはなっておらず、バンドの中心線まで下落してもそこでは支えられる可能性が高い展開となっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しています。トレンドそのものが上向きで、押し目買い優勢の流れとなっています。目先はバンドの中心線を目指しての動きですが、そこで支えられて再度バンドの上限まで上昇する可能性が高いといえます。