中国株の軟調地合いを引き継ぎ、ダウ続落(6.21 NY時間)
昨日のNY市場では米株が続落となって引けました。パウエルFRB議長の議会証言を受けて米国の金融引き締めの長期化に対する懸念や中国株の軟調地合いなどを背景にリスク回避的な動きが展開されました。ハイテク銘柄に対する売り圧力が強まる状況となり、ダウは102ドル安の33951ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から債券に対する売り圧力が強まり、日中は利回りが上昇する展開となりました。ただ、株式市場の軟調地合いを眺め、安全資産としての米国債に対する買い戻しの動きが強まり、長期債利回りを中心に下げ幅を拡大し、マイナス圏に転じました。米10年債利回りは3.71%台後半、30年債利回りは3.80%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 金利差拡大見通しから、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。ユーロに対する買い戻しの動きが強まる中でドルの上値が抑えられました。ただ、ポンド/ドルなどは前営業日比ほぼ変わらずでの推移となっており、様子見ムードが強まる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。日米金利差の拡大が意識される中でドル/円が上昇基調となり、クロス円が上げ幅を拡大する展開となっています。ユーロ/円は1円超の上昇となるなど買い意欲が強まりました。円は主要通貨に対して売られる地合いとなり、独歩安となりました。現状ドル/円は141円台後半、ユーロ/円は155円台後半、ポンド/円は181円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。目先は堅調地合いとなっていますが、バンドの中心線で抑えられるのか、ブレイクして上限を目指すのかに注目です。流れとしては中心線で抑えられて下落といった動きになる可能性が高い展開だといえます。
現状、バンドの上限がほぼ横ばい、下限もじり安基調から横ばいへと転じる動きを見せています。バンドの上下限中心線がほぼ横ばいといった動きであり、レンジ圏での動きが展開されやすい形となっています。バンド幅もそこまで狭くないため、目先は大きな動きにはなりにくいところだといえます。