ダウが約4か月ぶりの高値に(6.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸して引けました。ダウは約4か月ぶりの高値、NASDAQは約1年2か月ぶりの高値となっています。米消費者物価指数が市場予想を下回ったことを受け、6月のFOMCでの利上げに対する思惑が後退し、リスク志向の動きが展開され、ダウは145ドル高の34212ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大きく上昇。米消費者物価指数が市場予想を下回ったことでインフレ懸念が後退し、債券に対する買いが展開される場面もありましたが、米株の堅調地合いや金融引き締めの長期化に対する思惑が根強い事などを受けて債券売り圧力が強まり、2年債利回りなどは一時10bpを超える上昇となりました。米10年債利回りは3.81%台前半から半ば、30年債利回りは3.92%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドル/円が140円台を回復
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは上昇したものの、米株の堅調を受けて安全資産としてのドルに対する売りの流れや、米消費者物価指数が市場予想を下回ったことなどを眺めてドル売り圧力が強まっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。ドルインデックスは下落しているものの、米株高などを背景にドル/円がしっかりとした動きとなって140円台を回復する流れとなっています。一方、クロス円もリスク志向の動きが展開される中で上値を拡大しています。その中でも金融引き締めに対する思惑からポンドに対する買い意欲が強まっており、2円以上の上げ幅となっています。現状ドル/円は140円台前半、ユーロ/円は151円台前半から半ば、ポンド/円は176円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅に下落
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。目先はじり安基調でバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。目先は+1σを意識しての動きであり、ここで支えられる可能性も視野に入れておく必要があります。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい局面であり、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動く可能性が高いといえます。押し目買い優勢の場合、再度バンドの上限を意識しての動きとなる可能性が高まります。