FOMCを控え、様子見ムード強まる(6.12 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。FOMCを控えていることもあり、様子見ムードが強まる場面もありましたが、政策金利の6月現状維持が意識される中でリスク志向の動きが展開され、ダウは189ドル高の34066ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまち。FOMCを控えて様子見ムードが強まる中、6月の現状維持が意識される中で短期債利回りが上値を抑えられました。しかし、30年債利回りは調整の動きが入り、プラス圏での動きとなりました。全体的には大きな動きにはなっておらず様子見ムードの中、米10年債利回りは3.73%台半ば、30年債利回りは3.88%台前半でそれぞれ引けました
為替相場 – 米注目指標を控え、調整の動き強まる
為替相場では、ドルインデックスが上昇。大きな動きにはなっていませんが、インフレに対する警戒感などからドルが買われる展開となっています。ただ、FOMCを控えて米短期債に対する買い戻しの動きが強まっており、米短期債利回りの低下によって、ドルの上値が抑えられました。ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円が小幅に上昇する展開となっています。ただ、ポンドに対する調整売りの流れが強まっており、全体的には方向感の見えにくい展開となっています。FOMCや米消費者物価指数の発表を控えていることなどを背景に、様子見ムードとなっています。現状ドル/円は139円台半ば、ユーロ/円は150円台前半、ポンド/円は174円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。バンドの中心線まで下落しており、目先は支えられる動きとなっています。このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落に転じ、下限が上昇する動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されて来ています。ただ、縮小の余地はまだ大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、ここからの方向感を探る局面となっています。現状下値は堅く、バンドの中心線で支えられる可能性は高いといえます。