FOMCを控え様子見ムードが強まる中、ダウはプラスを維持(6.9 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇して引けました。FOMCを控えていることもあり様子見ムードが強まる状況の中、大きな動きにはなっていないものの、底堅い動きが維持されました。ダウは43ドル高の33876ドルでの引けました。
米国債市場では、利回りがまちまち。FOMCを控えて様子見ムードが強まっているものの、7月までに1回の利上げの見方が維持されているため、短期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となりました。一方、経済の先行きに対する警戒感は根強く、30年債利回りはマイナス圏での引けとなりました。米10年債利回りは3.73%台後半、30年債利回りは3.88%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米短期債利回りの上昇を背景に、ドル小じっかり
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米短期債利回りの上昇などを背景に、ドルは買い優勢となりましたが、FOMCを控えていることで大きな動きとはなりませんでした。また、対ユーロなどでは買われたものの、対ポンドでは売られるなど、まちまちの展開となっています。ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台半ばから後半でそれぞれ引けました。
円もまちまちの展開。全体的には米株高などを背景にリスク志向の動きが展開されて円売りの流れとなりましたが、ユーロに対する売りの流れが強まる中で、ユーロ/円がマイナス圏での引けとなりました。ドル/円は139円台半ば、ユーロ/円は149円台半ばから後半、ポンド/円は175円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。目先は上昇基調が一服してバンドの中心線まで下落しています。バンドの+2σにも-2σにも届かない状況が続いており、方向感の見えにくい流れとなっています。しばらくは狭いレンジでの動きが維持される可能性が高い状況となっています。
現状、バンド幅が縮小傾向を強めています。市場にはエネルギーが蓄積されており、動き出したら大きくなる可能性が高まっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きとなっていますが、バンドの+2σもしくは-2σに達した場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性もあるので、ここからの方向感に注意しながらの対応が必要です。