ISM非製造業景況指数が振るわず、ダウ下落(6.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。先週末の大幅上昇に対する調整の動きや、ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことなどを受けて上値を抑えられる展開となりました。リスク回避的な動きが意識される中でダウは199ドル安の33562ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなりました。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売りが強まる場面もありましたが、米経済指標の悪化などを受けて安全資産である債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。全体的には方向感の見えにくい、様子見ムードが強まる流れとなりました。米10年債利回りは3.68%台後半、30年債利回りは3.88%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドルが軟調で、円が買戻しの動きに
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑からドル買いの流れが見られる場面もありましたが、ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことなどを受けてドル売り圧力が強まる展開となっています。ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円はやや買われやすい地合い。ドルインデックスが小幅に下落する中でドル/円が上値を抑えられる展開となり、クロス円も全体的に売られやすい地合いとなりました。米株の軟調地合いを受けたリスク回避的な動きも意識される中で円に対する買いの流れが展開されましたが、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。現状ドル/円は139円台半ば、ユーロ/円は149円台半ば、ポンド/円は173円台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクして下値を拡大する展開となりましたが、売り一巡後は持ち直し基調となっています。ただ、バンドの中心線に届かずに再度下落し、目先は売り一巡から小幅に持ち直す流れとなっています。上値の重さは意識されるところですが、ここから持ち直し基調を継続してバンドの中心線まで戻すことが出来るかに注目です。
現状、バンドの上限が下落基調を強める一方、下限が上昇に転じる動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れです。ただ縮小の余地が大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。目先はバンドの中心線を意識しての動きが展開されやすく、レンジ圏での動きとなる可能性が高いといえます。しばらくは方向感を見極める必要があります。