米雇用統計の好結果を背景に、ダウ700ドル高超え(6.2 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上回ったことや、債務上限関連法案が上下院を通過したことなどを受けてデフォルトが回避されたことなどが意識され、リスク志向の動きが強まる展開となりました。結局ダウは701ドル高の33762ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇。米株の大幅上昇を受けて金融引き締めの長期化に対する思惑が強まり、短期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となりました。2年債利回りは15bpの上昇となるなど大幅上昇となっています。米10年債利回りは3.69%台前半、30年債利回りは3.88%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが持ち直しての引けとなりました。米国債利回りの上昇や、米国の金融引き締めの長期化に対する思惑などから、ドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は軟調地合い。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円が1円超の上昇となったことや米株の上昇を背景にリスク志向の動きが強まった事で円に対する売り圧力が強まる展開となりました。ドル/円は139円台後半、ユーロ/円は149円台半ばから後半、ポンド/円は174円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きが継続していましたが、目先は調整の動きが入っています。ただ、下値の堅さが意識される状況であり、狭いレンジでの動きが展開されています。調整が入りやすい一方で、下げ渋る状況となっているため、再度バンドの上限まで上昇する可能性があります。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。バンドの上限は上昇の勢いが落ちており、ここから下落に転じる可能性もありそうですが、まだ流れとしては下値の堅さが意識されやすく、バンドの上限まで上昇といった展開も視野に入れておく必要があります。また大陽線を作って上値を拡大する可能性も意識しておく必要があります。調整の動きが強まった場合はバンドの中心線が節目となりますが、基本的には下値の堅い動きが継続する可能性が高いといえます。