ハイテク銘柄反発も、ダウはマイナスで引け(5.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。債務上限問題の協議が進展していないことなどを嫌気してリスク回避的な動きが強まり、ダウがマイナス圏での引けとなる一方、ハイテク銘柄に対する買い戻しの動きが展開され、NASDAQが上値を拡大しました。ハイテク銘柄の買い戻しを背景に、ダウは下げ幅を縮小し35ドル安の32764ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融引き締めに対する思惑が強まる中で短期債を中心に売り圧力が強まる展開となっています。市場は7月までの利上げを織り込んでおり、米2年債利回りは15bp超の上昇となるなど上値を拡大しました。米10年債利回りは3.81%台半ばから後半、30年債利回りは3.99%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、ドル続伸
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きなども意識されており、引けにかけてはやや伸び悩む展開となりました。ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.23ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円が上昇しており、140円台を回復しています。一方、クロス円はドル/円に支えられてユーロ/円などがプラス圏での推移となる一方、オセアニア通貨などが小幅に下落しています。現状ドル/円は140円台前半、ユーロ/円は150円台前半、ポンド/円は172円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –小幅に下落
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識した動きから小幅に下落しています。調整の動きが展開されており、このままバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。上値の重さが意識されており、中心線までは下値余地があるとみたほうが良さそうです。
現状、バンドの上下限中心線は上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところでバンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動きやすい展開となっています。目先はバンドの上限で抑えられており、中心線まで下落する可能性は十分にあります。しかし下値は堅いため、押し目買い優勢の局面だといえます。