早期利下げ観測の後退で、米債券利回り上昇(5.15 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に上昇して引けました。債務上限問題の解決に向けた動きや買い戻しの動きなどが展開されて底堅い動きとなる一方、早期利下げ観測の後退やNY地区連銀製造業景気指数が予想を下回ったことなどが上値を抑えました。結局ダウは47ドル高の33348ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の早期利下げ観測の後退や欧州債利回りの上昇、米株の堅調地合いなどを背景に、債券に対する売りの流れが展開されました。ただ、NY地区連銀製造業景気指数を眺めて一時買い意欲が強まる場面もありました。結局米10年債利回りは3.50%台前半、30年債利回りは3.84%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – クロス円好調で、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは上昇したものの、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きなどが意識される中でドルの上値が抑えられる展開となりました。NY地区連銀製造業景気指数が予想を下回ったこともドルに対する売りを後押ししました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.25ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。米株・日本株の底堅い動きや米国債利回りの上昇などを背景に、ドル/円が136円台を回復しており、クロス円もしっかりとした動きが展開されています。ユーロ/円は148円台に、ポンド/円は1円以上の上昇となって170円台をそれぞれ回復しており、上値を拡大しています。現状ドル/円は136円台前半、ユーロ/円は148円台前半、ポンド/円は170円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが継続しています。やや上値の重い展開が継続していましたが、ここにきて中心線をブレイクしており、このまま上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。レンジ圏での動きが意識されやすい状況ですが、バンド幅が比較的狭いので、動き出したら大きくなる可能性は十分にあります。目先はバンドの中心線を抜けて上昇しており、買い優勢の流れとなっています。このままバンドの上限まで上昇した場合はバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなって上値を拡大といった展開も視野に入る状況です。