ミシガン大学消費者信頼感指数が軟調で、ダウ下落(5.12 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が小幅に下落して引けました。米債務上限問題やミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったことなどを受けてリスク回避的な動きが強まりました。ただ、直近の下落に対する修正の動きも見られたことで下げ渋る展開となり、ダウは8ドル安の33300ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。インフレに対する警戒感が強まる中で金融引き締めに対する思惑が意識されて債券売り圧力が強まりました。特に短期債利回りの上昇幅が大きく、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しました。米10年債利回りは3.46%台前半、30年債利回りは3.78%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米債券利回りの上昇で、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを眺めてドル買い圧力が強まる展開となりました。リスク回避的な動きが意識される中で安全資産としてのドル買いの動きが強まる状況となりました。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は全体的に軟調地合いで推移。リスク回避的な動きから円に対する買いの動きも見られましたが、ドルインデックスの上昇を受けたドル/円の持ち直しなどが意識され、クロス円も底堅い動きが展開されました。ドル/円は135円台半ばから後半、ユーロ/円は147円台前半、ポンド/円は168円台後半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド –狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入っています。ただ、下値の堅さが意識されてほぼ横ばいでの動きが展開されています。週明けの動きで売りの流れとなりましたが、目先はそこから押し戻しており、底堅い動きとなっています。目先の方向感は見えにくいものの買い意欲が根強く、上値を拡大する可能性は十分にあります。
現状、バンドの上限がほぼ横ばい、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅は縮小傾向ですが、現状では縮小の余地が大きく、大きな動きにはなりにくいところとなっています。狭いレンジでの動きが継続されやすく、下値の堅さが意識される状況であり、バンドの上限までは上昇してもおかしくない展開となっています。