米CPIをひかえ、様子見ムード(5.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。債務上限問題などが意識されてリスク回避的な動きが強まる状況となっています。ただ、米消費者物価指数の発表を控えていることもあり、積極的に売り込む展開にはならず、下値をさぐる展開となって引けました。ダウは56ドル安の33561ドルで引けています。
米国債市場では、利回りが上昇。大きな動きにはなっていませんが、インフレに対する警戒感などから米国の金融引き締めに対する思惑が意識されており、債券に対する売りの流れが継続しています。米10年債利回りは3.52%台前半、30年債利回りは3.84%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 様子見ムードの中、円は小幅まちまちの展開
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りがしっかりとした動きとなっていることなどを眺めてドル買い圧力が強まる展開となっています。ただ、米消費者物価指数の発表を控えていることで方向感を探る展開が続いています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまち。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円がしっかりとした動きとなる一方、ユーロ/円などは小幅に下落しており、全体的に円は小動きとなっています。様子見ムードが意識される中で方向感を探る展開となっています。現状ドル/円は135円台前半、ユーロ/円は148円台前半、ポンド/円は170円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、やや底堅い動きが展開されています。ただ、大きな動きにはなっておらず、比較的狭いレンジでの動きが展開されています。目先は+1σを意識しての動きで、方向感を探る展開となっています。
現状、バンドの上限がじり安基調、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向であり、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きとなる可能性もあるため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先は下値の堅い動きが展開されているため、バンドの上限をブレイクする展開に注意しながらの対応が必要です。