米CPIを控え様子見ムードの中、まちまちの展開(5.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅まちまちでの引けとなりました。米消費者物価指数の発表を控えて様子見ムードが強まる中でポジション調整の動きが展開されました。ダウは上値の重い値動きとなりましたが、地銀株の持ち直し基調が強まり下げ渋る展開となり、ダウは55ドル安の33618ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。社債の起債が複数決まったことで債券に対する売りの流れが強まりました。米消費者物価指数を控える中で様子見ムードが意識される場面もありましたが、米経済の足元の堅調などを背景に、債券利回りは上昇基調を維持しました。米10年債利回りは3.50%台半ばから後半、30年債利回りは3.82%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米債券利回りの上昇基調を背景に、ドル底堅い展開
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米消費者物価指数の発表を控えていることもあって大きな動きにはなっていないものの、米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買いの動きが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.10ドル台前半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は堅調地合い。ドル/円が135円台に突入する中でクロス円も全般的に買われやすい地合いとなっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなっています。米株が小動きとなる中で方向感の見えにくい流れとなっています。現状ドル/円は135円台前半、ユーロ/円は148円台半ば、ポンド/円は170円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなり、バンドの中心線を抜けて上昇基調を強めたものの、バンドの上限までは届かずに目先はじり安基調となっています。大きな動きにはなっていないものの上値の重さが意識されており、バンドの中心線を目指しての動きが展開されています。
現状、バンドの上限がじり高基調、下限がほぼ横ばいとなっています。バンド幅は緩やかに拡大していますが、大きな動きにはなりにくいところだといえます。目先はバンドの中心線まで下落する可能性が高いといえますが、そこからの方向感は見えにくく、狭いレンジで動きやすい展開だといえます。