金融引き締め期待から、米国債利回りが大幅上昇(5.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。ファーストリパブリックバンクは経営破綻しましたが、JPモルガンが買収することとなり、金融システム不安は後退し、朝方はリスク志向の動きが展開されました。しかし、FOMCを控えて金融引き締めに対する思惑が強まり、引けにかけて売り圧力が強まる展開となりました。ダウは46ドル安の34051ドルでの引けました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって引けました。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。米国債利回りは10bpを超える上げ幅となるなど上値を拡大しました。結局米10年債利回りは3.56台後半、30年債利回りは3.80%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇によるドル買いで、円安加速
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りが大幅上昇となる中で、ドルに対する買い意欲が強まる流れとなっています。ドルインデックスは102を回復しての推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.10ドルを割り込む展開となって1.09ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.25ドルを割り込み1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は売り圧力が強まる展開。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が1円超の上昇となるなど大幅上昇となって推移しています。その他のクロス円も上昇基調が展開され、つれ高となって堅調地合いを維持しました。現状ドル/円は137円台半ば、ユーロ/円は150円台後半、ポンド/円は171円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きとなっています。ただ、下値の堅さが意識される中で横ばいでの動きを維持しています。このような展開では再度バンドの上限まで上昇する可能性が高いといえます。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。バンドの上限の上昇の勢いは落ちていますが、トレンドそのものは上向きです。バンドの中心線までは下落の余地がありますが、押し目買いに支えられて上値を拡大しやすい形だといえます。