米GDP不調も、企業決算好調でダウ大きく上昇(4.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。米GDPは市場予想を下回ったものの、米企業決算の好調を眺めて買い意欲が強まり、上値を拡大する展開となりました。ダウは500ドルを超える上げ幅となり、524ドル高の33826ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって引けました。インフレに対する警戒感から米国の金融引き締めに対する思惑が意識され、債券に対する売りの流れが展開されました。米株が大幅上昇となったことや7年債入札がやや不調となったことも債券に対する売りの動きを強めました。米2年債利回りは10bpを超える上げ幅となりました。また、10年債利回りは3.52%台前半、30年債利回りは3.74%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ダウの大幅上昇で、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの上昇などを受けてドルに対する買いの動きが展開されやすい状況となっています。ただ全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなっています。ユーロ/ドルは1.10ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いとなっています。米株の上昇などを背景に、円に対する売り圧力が強まる展開となっています。ただ、日銀の金融政策決定会合を控えていることもあって様子見ムードが強まり、全体的には大きな動きにはなりませんでした。ドル/円は133円台後半で、ユーロ/円は147円台半ばから後半で、ポンド/円は167円台半ばで、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが展開されて反落していますが、目先はバンドの中心線で支えられて持ち直す動きとなっています。ただ、上昇の勢いはまだ弱いため、このまま上昇基調を維持することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものが上向きです。目先はバンドの中心線で支えられていますが、このまま上昇してバンドの上限を目指す動きが強まる可能性が高いといえますが、バンドの+2σの方向感には注意が必要です。