米企業決算好調も、金融株の売り圧力強くダウ下落(4.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウは朝方は企業決算の好調や利上げ観測の後退などを背景にプラス圏での動きとなる場面もありましたが、ファーストリパブリックバンクの経営不安に対する警戒感などから金融株に対する売り圧力が強まる展開となり、軟調地合いとなりました。結局ダウは228ドル安の33301ドルで引けました。
米国債市場では、まちまちでの引けとなりました。ダウの軟調地合いなどを眺めて2年債利回りなどがマイナス圏に転じる動きとなる一方、長期債利回りは、好調な企業決算などを背景に上昇しました。5年債入札が堅調となったことでやや上値は抑えられたものの、長期債に対する売りの流れは維持されました。米10年債利回りは3.44%台前半、30年債利回りは3.70%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ECBの利上げ期待から、ユーロ堅調
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは短期債利回りがマイナス圏に転じたものの、全体的には底堅い動きとなっていますが、ECBの金融引き締めに対する思惑が意識されてユーロに対する買い意欲が強まっており、ドルの上値を抑えました。ユーロ/ドルは1.10ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い意欲が強まる展開となりましたが、ユーロ/円やポンド/円はしっかりとした動きが展開されてプラス圏での推移となっています。全体的にはやや円買いといった状況となっていますが、大きな方向感は見えにくい状況となっています。現状ドル/円は133円台半ば、ユーロ/円は147円台半ば、ポンド/円は166円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、中心線をブレイクして上昇基調を強めました。しかし、上限にはギリギリ届かずに中心線まで抑えられ、再度中心線で支えられ目先は底堅い動きとなっています。このままバンドの上限まで上昇することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものが上向きです。底堅い動きからバンドの上限を目指しやすい形となっているため、バンドの上限の方向感に注目です。このまま上昇基調を維持した場合は上値を拡大しやすい一方、バンドの上限まで上昇した場合は調整の動きが入りやすく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい展開だといえます。