地銀ファーストリパブリック株が大幅下落で、ダウ軟調(4.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下げ幅を拡大して引けました。地銀のファーストリパブリック株が大幅下落となり、金融システム不安が強まったことでリスク回避的な動きが強まりました。米消費者信頼感指数などが市場予想を下回ったことも経済の先行きに対する警戒感を強める展開となっています。結局ダウは日中安値圏でのある344ドル安の33530ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅下落となって引けました。短期債利回りを中心に下げ幅を拡大しての動きとなっています。米株の大幅下落や経済指標に対する警戒感などが意識され、安全資産である米国債に対する買いの動きが強まる展開となりました。米2年債利回りは10bpを超える下げ幅となっており、4%を割り込む展開となりました。10年債利回りは3.39%台後半、30年債利回りは3.68%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米景気の失速懸念から、円対主要通貨で独歩高
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは大幅下落となっていますが、リスク回避的な動きの強まりを眺めて安全資産であるドルに対する買いの流れが強まりました。ここまでの下落に対する調整の動きも追い風となり、堅調地合いとなりました。ユーロ/ドルは1.09ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.24ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は全体的に堅調地合いでの推移。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い意欲が強まり、ユーロ/円やポンド/円などは1円超の下落となっています。円は主要通貨に対して独歩高となっています。現状ドル/円は133円台半ばから後半、ユーロ/円は146円台半ばから後半、ポンド/円は166円前後を推移している。
ドル/円・ボリンジャーバンド –持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、中心線を目指す格好となっています。まもなく中心線に届く状況であり、そこをブレイクすることが出来るかどうかに注目です。直近の動きではバンドの中心線で抑えられる動きとなっていることから、再度中心線で抑えられる可能性を意識しておく必要があります。
現状、バンドの上下限中心線が下落基調となっているため、トレンドそのものは下向きです。バンドの中心線まで戻す可能性は十分ありますが、そこで抑えられた場合、上値の重さが意識されやすい状況となり、更なる下値を拡大する可能性が高まります。