米雇用統計を控え、ポジション調整で一進一退(4.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に上昇してプラス圏で引けました。新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪かったため、リスク回避的な動きが展開されてダウが157ドル安まで下落しましたが、米国の金融引き締めが鈍化したとの見方は根強く、買い戻しの動きによりプラス圏に押し戻されました。ただ、連休前ということでポジション調整の動きもあり、引けにかけて前営業日終値を挟んでの推移となり、ダウは2ドル高の33485ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなりました。米経済の先行きに対する警戒感から債券に対する買い意欲が強まる流れとなりました。しかし、米国は連休前であり、さらに米雇用統計を控えていることもあってポジション調整の動きが展開され、2年債利回りなどはプラス圏に浮上して上値を拡大する展開となりました。米10年債利回りは3.30%台半ば、30年債利回りは3.55%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドルインデックス上昇で、円が売られやすい地合い
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。連休前ということもあり大きな動きにはなっていませんが、米短期債利回りの上昇などを受けて底堅い動きが展開されました。ただ、ユーロ/ドルなどは小幅に上昇しており、全体的にまちまちでの推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は全体的には売られやすい地合い。オセアニア通貨などは上値を抑えられましたが、ドルインデックスの堅調地合いを眺めてドル/円が上昇しており、ユーロ/円などもしっかりとした動きが展開されています。米株の堅調地合いを眺めて円売りの流れが展開されました。現状ドル/円は131円台半ばから後半、ユーロ/円は143円台後半、ポンド/円は163円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –小動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入ったものの、バンドの中心線には届かずに持ち直しており、堅調地合いでの動きとなっています。ただ、バンドの上限にも届いておらず、+1σを挟んでの動きが継続しています。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる流れとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調、トレンドそのものは上向きです。底堅い動きが継続されやすく、バンドの上限まで上昇する可能性も高い状況です。ただ、上限の上昇の勢いが弱いため、バンドの上限をブレイクして上値を拡大といった動きにはなりにくく、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動きやすい局面となっています。