EA-BANK モーニングレポート
S&Pは3年連続で上昇率2桁(12.31 NY時間)
年末のNY市場は、材料難から様子見ムード。ダウは前営業日終値を挟んでの動きを継続、方向感の見えにくい展開となりましたが、引けにかけて利食い売りに上値を抑えられました。全体的に年末の手掛かり材料難から閑散とした流れとなっています。ダウは高値が80ドル高水準、安値が90ドル安水準、50ドル安水準で引けています。2021年に関してはS&P500指数が27%高で終了するなど、3年連続の2桁上昇率となりました。
米国債市場では利回りが小幅まちまちとなりました。米株の軟調地合いを眺めて債券に対する買いが意識される場面もありましたが、全体的に方向感の見えにくい流れが続き、引けにかけて短期債を中心に利回りが持ち直す展開となりました。米10年債利回りは小幅に上昇し、1.51%台での引け、30年債利回りは小幅に下落して1.90%台での引けとなりました。
為替相場 – 材料難の中、円安傾向継続
為替相場では、ドルインデックスが下落。ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが意識される中でドルの上値が抑えられています。株式市場の調整の動きなどもドル売り圧力を強める流れとなっています。ユーロ/ドルは1.13ドル台後半へ、ポンド/ドルは1.35ドル台を回復しての動きとなっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が前営業日終値を挟んでの動きとなっていますが、クロス円は全体的に堅調地合いとなっています。特にユーロに対する買い戻しの動きが意識されており、ユーロ/円は130円台後半での推移となっています。円に対する売りの流れが継続する展開となりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いています。方向感の見えにくい展開が継続していますが、目先はバンドの下限からの持ち直しの動きが意識されています。バンドの中心線を挟んでの動きであり、ここで抑えられるのか、バンドの上限まで上昇するのかに注目が集まるところです。
現状、バンドの上限がじり安、下限が横ばいといった動きとなっています。バンド幅は比較的狭い状況となっており市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。ただ、バンドの中心線を挟んでの動きであり、方向感の見えにくい状況です。目先は大きな動きにはなりにくいところで、狭いレンジでの動きを継続する可能性が高いでしょう。