EA-BANK モーニングレポート
米株は主要3指数が史上最高値(10.29 NY時間)
先週末のNY市場では、米株主要3指数が上昇。ダウなどの主要3指数が史上最高値を更新する展開となるなど上値を拡大しての引けとなっています。ダウは朝方はマイナス圏で推移する場面もありましたが、企業決算に対する期待感からリスク志向の動きが強まる展開となっています。ただ、アップルが供給懸念から決算が悪化したことで大幅下落となっており、株式市場の上値を抑える展開となりました。ダウは80ドル高水準での引けとなりました。
米国債市場では利回りがまちまちでの引け。短期債利回りが小幅に上昇する一方、長期債利回りは大きく低下しての推移となりました。月末を控えて機関投資家が債券の平均残存年限を長期化する動きを見せたことで、短期債売り・長期債買いの動きが強まる展開となっています。また、FOMCを来週に控えていることもあり、長期債を中心にポジション調整の動きが意識される流れとなっています。米10年債利回りは1.55%台に下落し、30年債利回りは1.93%台での引けとなりました。
為替相場 – ドルインデックスが大幅上昇
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇。米経済指標の好調や金融政策に対する思惑、さらには月末のロンドンフィキシングに絡んだユーロ売りなども観測されたといった話もあり、ユーロやポンドが大幅下落となって引けています。ユーロ/ドルは1.17ドルをうかがう動きから一時1.1535ドル前後の水準にまで急落しており、ポンド/ドルも1.37ドルを割り込んでの引けとなっています。市場全体にドル買いの流れが強まり、主要通貨に対して独歩高の動きとなりました。
円はまちまちでの引け。ダウの上昇などを受けて底堅い動きが意識される場面もありましたが、ユーロの急落などを背景にクロス円が全体的に上値を抑えられる展開となりました。ユーロ/円は132円を割りこんでの引けとなっており、ポンド/円も156円を挟んでの動きが展開されました。一方、ドル/円はドルインデックスの上昇などが好感されて買い戻され、114円台を回復する流れとなりました。引けにかけては調整の動きも見られましたが、114円を挟んでの動きが継続し、底堅い動きとなりました。なお、今朝の動きでドル/円は114円台を回復しての動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されたものの、中心線で支えられて持ち直し、目先は再度バンドの上限を意識しての動きとなっています。底堅い動きが意識されており、再度バンドの上限まで到達できるかに注目です。流れとしては買い優勢の流れであり、上限まで到達する可能性は高そうです。
現状バンドの上下限中心線が上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。バンドの中心線で支えられての上昇であり、買い優勢の流れが継続しそうです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、バンドの上限では調整の動きが入る可能性があるのではないかとみています。ただ、下値は堅く調整の動きが入っても押し目買いに支えられやすいところでしょう。