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EA-BANK・モーニングレポート 7.2
新規失業保険申請件数の好調眺めて米株堅調(7.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株上昇。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも良かったことなどを背景にリスク志向の動きが強まり、ダウは130ドル高水準での引けとなっています。NASDAQは朝方、米国債利回りの上昇などを背景に調整売り圧力が強まる展開となりましたが、ダウが底堅い動きから引けにかけて上値を拡大したことなどを受けて持ち直し、プラス圏での引けとなっています。米雇用統計を控えていることもあり様子見ムードとある場面もありましたが、底堅い動きが維持されました。
一方、米国債市場は利回りがまちまち。朝方はダウの堅調地合いなどを眺めて上昇しましたが、早期のテーパリングに対する期待感が若干後退していることなどを受けて債券に対する買い戻しの動きが長期債を中心に起こり、結局10年債利回りなどはマイナス圏での推移となっています。米10年債利回りは1.47%を挟んでの動きで、全体的には大きな動きにはなりませんでした。
為替相場 – リスク志向の動きから円は売られやすい地合い
為替相場では、ドルインデックスが上昇。全体的には大きな動きとはなっていないものの、英国の金融政策がややハト派的なものとなるとの思惑からポンドに対する売りが意識される一方、リスク志向の動きを受けてドル/円が堅調地合いとなっており、ドルの下値が支えられる展開となっています。ポンド/ドルは1.38ドルを割り込む動きとなっており、上値の重い展開となりました。
円はまちまちでの推移。ドル/円は堅調地合いとなっていますが、ポンド/円や豪ドル/円などが上値を抑えられており、全体的には方向感の見えにくいところです。ただ、米株が引けにかけて上昇する動きを見せており、リスク志向の動きから円は売られやすい地合いとなっています。ただ、調整の動きからNY時間帯は円に対する買い戻しの動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジで方向感探る
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を目指しての動きでしたが、届かずに下落に転じています。バンドの中心線を抜ける動きとなっており、先行きに対する警戒感が意識されます。ただ、目先は売りの流れも一服しており、-1σと中心線で挟まれたレンジが意識されています。
現状バンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっており、バンド幅も比較的狭い状況です。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。大きな動きとなる可能性もありますが、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感を見極めてからの対応となりそうです。