おさらい
バックテストポートの見方について6回に渡り、ポイントを解説してまいりました。
バックテストの結果から確認できることは、
- 定められた期間のなかで
- EAがどのようなトレードをして
- 損失や利益になったか
です。
EAを稼働させる前に、しっかりバックテストの結果を確認するようにしましょう。
- EAのバックテストレポートの見方 ・その1~各項目の解説~
- EAのバックテストレポートの見方 ・その2~リスクリワードレシオと勝率~
- EAのバックテストレポートの見方 ・その3~プロフィットファクター~
- EAのバックテストレポートの見方・その4~最大ドローダウン~
- EAのバックテストレポートの見方・その5~リカバリーファクター~
- EAのバックテストレポートの見方・その6~資金管理・ロットの決め方~
バックテストレポートの見方
それでは、あらためて実際のバックテストレポートを使って、見るべきポイントを確認していきましょう。
- 通貨ペア:EURUSD
バックテストに使用した通貨ペア
- 時間軸:1時間足
バックテストに使用した時間軸
- 期間:2005年1月~2018年4月(13年4か月)
バックテストした期間
バックテストの目安は10年以上が望ましいです
- ロット:0.13
運用ロットが0.13ロット
- スプレッド:1.5pips
バックテストで設定したスプレッド
スプレッド1は0.1pipsを表します
スプレッドの差で成績は大きく変わりますので、現実的な数値であるかを確認しましょう
- 純益:11,744.55($)
バックテストした期間の中でトータルの利益
- プロフィットファクター:1.38
一般的には、1.0~2.0前後が理想的な数値といわれています
- 総取引数:2,032回
バックテスト期間中にトレードした回数で、総取引数が多いほど信頼性は上がります
目安は1,000回以上(大数の法則により)
- 最大ドローダウン:934.41($)
バックテスト期間において一番資金が減った額
- リカバリーファクター:12.56
リカバリーファクター = 純利益 ÷ 最大ドローダウン
損失に対してどれくらいの利益が期待できるかを示す指標
数値が高いほど損失に対する利益が大きくなります
- 勝率:66.39%
総取引数における勝ちトレードの割合
- 平均勝トレード:31.55($)
勝ちトレードの平均利益額
- 平均敗トレード:-45.12($)
負けトレードの平均損失額
- リスクリワードレシオ:0.69
リスクリワードレシオ = 平均利益 ÷ 平均損失
リスクリワードレシオを確認することで、「損小利大」「損大利小」といったタイプが判断できます
勝率との関係性を見て、期待値のあるEAかどうかを判断します
ポートフォリオと運用ロット
EAの自動売買はポートフォリオを組むことで安定度が増していきます。
運用ロットを誤ればどんなに優秀なEAでも破綻してしまいます。
運用ルールをお持ちでない方や決まらない方は、こちらを参考に運用ルールを決めてみましょう。
運用ロットに関しては慎重すぎるぐらいが丁度良いです。
決してギャンブルにならないよう、しっかり資金管理を心がけましょう。
まとめ
EAを稼働する前には、必ずバックテストレポートを確認するようにしましょう。
バックテストの結果から得られるEAの特徴や性能を把握することが非常に大切です。
EA-BANKの全EAはすべてにバックテストレポートが掲載されていますので、オリジナルのポートフォリオに挑戦してみてください!