EAのバックテストレポートの見方・その4~最大ドローダウン~

最大ドローダウンとは?

ドローダウンとは、負けトレードにより資金が落ち込んだ下落幅のことを表します。

ドローダウンの中でも一番大きく資金が落ち込んだ下落幅が最大ドローダウンです。つまり、最大ドローダウンは、バックテストした期間で一番資金が減ったタイミングです。

このグラフでは口座資金が100万円まで増えましたが、その後負けが続き70万円まで資金が減ってしまいました。しかし、それから連勝し150万円まで資金が増えました。

この期間でのドローダウン額はマイナス30万円です。

その後、また負けが続き、口座残高は80万円にまで減ってしまいました。そこから勝ったり負けたりしながら口座残高は増え続け、最終的には170万円まで増えました。

この期間でのドローダウン額はマイナス70万円です。

全期間で見ると、マイナス70万円の下落幅が一番大きくなりますので、最大ドローダウンはマイナス70万円になります。

 

最大ドローダウンは最重要項目

仮にバックテストで、資金が何倍にも増えるシステムがあるとします。

しかし、優秀なパフォーマンスを持つシステムだったとしても、最大ドローダウンが50%以上あったらどうでしょうか?

資金がある程度増えてからのドローダウンならまだ良いかもしれません。しかし、ドローダウンがいつ来るかは誰にもわかりません。ひょっとしたら、システムを使い始めてすぐに最大ドローダウンと同等の不調期が来るかもしれません。そうなると、資金的にも精神的にも耐えられない可能性がでてきます。

バックテストにおいては、

最大ドローダウン=資金が最大減る額=リスク

ですので、必ず確認するようにしましょう。

 

まとめ

どんなに優秀なシステムでも、一時的に資金が減るドローダウンの時期は必ずあります。

あくまで最大ドローダウンは「バックテスト期間中」でのデータです。先の見えない相場の世界において、最大ドローダウンがバックテストより大きくなることも頻繁にあります。

最大ドローダウンの2倍~3倍のリスクを想定して、無理のないリスク管理・資金管理を心掛けましょう。

 

次の記事:「EAのバックテストレポートの見方・その5~リカバリーファクター~」
FX・MT4お役立ち情報